

コーヒーはほかの農作物と同様に、季節ごとに収穫される果実です。一定の生育サイクルに沿って成長し、開花や結実、収穫を繰り返します。
植え付けや剪定、開花、果実の成長、そして収穫。コーヒーは世界各地で栽培されているからこそ、そのサイクルは産地によって異なります。
1月をコーヒーシーズンの始まりとすると、中米やアジアの生産地ではちょうど栽培のピークを迎えている一方、アフリカでは収穫がひと段落しつつあり、南米ではまだ果実が成熟するのを待っている段階です。




多くの人に親しまれるコーヒーのほとんどは、コーヒーベルトと呼ばれる北回帰線と南回帰線の間にある地域で栽培されています。しかし、北半球と南半球では季節が逆になることに加え、気温や日照時間、降水量、標高といった気候条件も地域ごとに違うことから、コーヒーの収穫時期は世界各地でさまざまです。私たちが季節を問わずにコーヒーを楽しむことができるのは、時期によって異なる地域で収穫されたコーヒーが届けられているからであり、季節とともに移り変わる産地の個性に触れられるのも、コーヒーならではの魅力といえます。




コーヒーは農作物である以上、収穫されたばかりの状態が永遠に続くわけではありません。一般的に、生豆が最も良いコンディションを保てるのは収穫から約6ヶ月程度とされています。ただし、地域や精製方法、保管環境によっては一年ほど良好な状態を維持できるロットもありますが、これは品種・ロットの特性によっても異なります。
こうした季節性は、コーヒーバイヤーやロースターが仕入れの計画を立てたり、コーヒーメニューを構成したりする上で重要な要素となります。もちろんオールプレスでも世界各地の収穫サイクルを注意深く追いながら、その時々で最も良い状態のコーヒーを調達し、焙煎しています。一年の始まりにはアジアや南米、一部アフリカのロットを中心に扱い、春にはエチオピアやケニアといった人気の高いコーヒーへ。続いて中米のロットへと移り、年末にかけて再びアジアやアフリカのコーヒーを仕入れていきます。このように、それぞれの産地が旬を迎えるタイミングに合わせ、季節ごとに表情を変えるコーヒーの魅力をお届けしているのです。


コーヒーの季節性や鮮度を考えるとき、注目したいポイントは収穫時期だけではありません。
- 国によっては収穫期間が数ヶ月に及ぶこともあるため、収穫初期のロットから終盤のロットまでを幅広く買い付けることで、フレッシュなコーヒーを長い期間にわたってお届けできます。
- コロンビアやエクアドル、インドネシアでは、地域ごとに異なる地形や気候条件の影響から、一年を通してコーヒーが収穫されています。
- 一年に二度の収穫期を持つ国もあります。コロンビアの一部地域やコンゴ、ウガンダ、ケニア、パプアニューギニアでは、最も収穫量の多いメインクロップに続いて、年の後半にフライクロップと呼ばれる二度目の収穫が行われます。フライクロップの収穫量はメインクロップよりも少なくなりますが、コーヒーの流通を支える大切な存在であり、市場への安定供給にも貢献
しています。


